私は禁煙者です。正直なところ、昔は喫煙者に対して少し壁を感じていました。
匂いや副流煙、マナーの問題など、否定的に見てしまうことも。
でも、喫煙する人たちの背景や思いに触れる中で「一方的にジャッジすることが本当に正しいのか？」と考えるようになりました。
今回は、禁煙者の視点から喫煙者をどう理解し、ゆるしていけるかを考えてみます。
整心ポイント（喫煙は心を整える行動である）
ストレス社会で、喫煙は“心の調整”にもなる
病気の7割はストレスが原因とも言われる現代において、喫煙は単なる嗜好ではなく、一部の人にとっては自分を落ち着かせるための手段でもあります。
もちろん健康リスクはありますが、「今、この瞬間を乗り越えるために吸っている」という側面もあるのだと気づかされた時、私の中で見え方が少し変わりました。
喫煙所は、人との距離を縮める場でもある
喫煙者が減る中で、喫煙所はある種の“共通言語”を持った人たちの社交場になっています。
特に職場では、上下関係を越えて自然な会話が生まれることもあり、そこで築かれる人間関係が仕事を円滑に進める潤滑油になっている場面もあるのです。
禁煙者である私も、その空間の独特な雰囲気に助けられた経験があります。
マナーを守る姿勢から、共存の可能性を見る
もちろん、すべての喫煙者が配慮をしているとは限りません。
しかし近年は加熱式たばこや電子たばこの普及により、匂いや副流煙への影響を最小限に抑えようとする動きも広がっています。
マナーを守る姿勢を評価し「共に過ごす工夫をしてくれている」と感じると、禁煙者としての警戒心も少しずつ和らいでいきます。
ゆるしポイント（悪い面の中にも良さを見つける視点）
喫煙は、健康にも環境にも良いとは言えません。
禁煙者として私もそう思いますし、その認識は社会全体でも共有されています。
でも、だからといって喫煙者という存在を一括りに否定するのではなく、その背景や努力、時に見せる優しさや配慮の姿勢に目を向けることで、新しい視点が見えてきます。
完璧ではないからこそ、理解しようとする心が大切なのかもしれません。
ゆるすことは、発想の転換によって心を整えていくことです。
あなたは今日、何をゆるしましたか？
