私たちの周りには、自分勝手な言動をする人が少なくありません。
そうした振る舞いに対して、ついイラッとしたり距離を取りたくなることもあります。
しかし、その感情のままにしておくと、心が乱れるばかりです。
自分勝手な言動を様々な視点から心の動きを観察して、自分自身の心の整え方を一緒に見ていきましょう。
整心ポイント(怒りの背景にある衝動を理解する)
「頭にくる」その感情の奥にあるもの
怒りや苛立ちを感じるとき、その感情の裏には「自分だって同じことをしたい」という無意識の衝動が隠れていることがあります。
他人の自分勝手さに反応するのは、実は自分自身が抑圧してきた自分勝手な欲求が刺激されるからなのです。
まずはその感情を責めずに「そう感じてもいい」と受け止めることが、心を整理する第一歩になるかもしれません。
わがままに見えて、実はブレていない人
自分勝手に見える言動も、見方を変えれば「人の目を気にせず自分らしく振る舞っている」と捉えられます。
私たちは無意識に「こうあるべき」に縛られがちですが、自由な人を見ると、どこかで羨ましさや憧れが混じることもあります。
その事実に気づくことで、相手への見方も少しずつ変わっていくのです。
評価は常に相対的なものである
ある人には「自分勝手」と見えても、別の人には「芯がある」「ブレない」と評価されることもあります。
他人の言動をジャッジしてしまう背景には、自分の中の常識や価値観があります。
しかし、価値観は人によって異なるという視点を持つと、相手を批判する気持ちから少し距離を置けるようになります。
ゆるしポイント(視点の転換で心を穏やかにする)
他人の自分勝手な言動に苛立つときは、まずその怒りの根底にある「自分の中の欲求」や「理想とのズレ」に目を向けてみましょう。
また、他者の自由な振る舞いには、自分にはない生き方への羨望が含まれていることもあります。
そして、評価は視点によって変わるもの。絶対的な正しさではなく、違いを認め合う視点を持つことが「ゆるし」への第一歩になります。
ゆるすことは、発想の転換によって心を整えていくことです。
あなたは今日、何をゆるしましたか?