旅行に縁がなかった人生を、ゆるす

自分をゆるす

周囲のSNSや友人たちが次々と旅の写真を投稿する中、私は経済的な制約や生活の優先順位があり、今まで数回の旅行しか経験できませんでした。
経験出来なかったことで自分だけ置いてけぼりのような孤独感も味わいました。
でも振り返ると、旅に行けなかった分だけ、別の場所で豊かな「旅」をしていたのかもしれないと思い、今回は旅行と人生について心を整えてみたいと思います。

「旅行に行かないこと」は恥ずかしいことでもなんでもない。

私もかつては、周囲の旅行話に自分を比べて落ち込んだことがあります。

格安航空やLCCが増えているとはいえ、やはりお金や時間の面で行けない事情は誰にでもあります。

その現実を受け入れられず、自分だけが「普通じゃない」と思っていました。

しかし、それは決して恥ずかしいことではないと今は思えます。

都内の居酒屋での飲み会が「別の旅」だった

お金をかけて遠くへ行けなくても、身近な居酒屋で友達と囲む食卓は、いつも新しい発見の場でした。

仕事の愚痴も、笑い話も、真剣な話も交わしながら、相手の新たな一面に出会う――
それはまるで内面の旅のようでした。

多くの人と心を通わせる時間が、自分にとってかけがえのない旅になっていたのです。

旅費を家族や仲間に使った選択から学んだこと

旅行に使えるお金を自分のために使えなかった分、その資金は家族の助けや友人との時間に使いました。

正直、最初はそのことを悔やんだ時もありました。

でも、感謝される経験や絆が深まる喜びは、どんな旅先の風景よりも心に残る宝物でした。

旅に行かなくても、豊かな経験は自分の周りにあったのです。

旅行に縁がなかったのは、私だけの問題ではなく、多くの人が抱える社会的・経済的事情の一面です。

しかしその中でも、私は人とのつながりや地域での交流を通じて「旅」と呼べる体験を積み重ねてきました。

旅行ができなかった自分を責めるのではなく、そんな自分の人生をゆるすことで心が少しずつ軽くなることを実感しています。

ゆるすことは、発想の転換によって心を整えていくことです。

あなたは今日、何をゆるしましたか?